第15回  平成22年5月27日(木)

 

 第1 全体会議

 1 九州管区内公安委員会連絡会議第13回定例会の結果伝達について

 公安委員長から、本年5月21日(金)、福岡市の博多サンヒルズホテルにおいて開催された「九州管区内公安委員会連絡会議第13回定例会」の結果伝達があり、その概要は次のとおりであった。
 〈会議概要〉
  協議については、暴力団対策について福岡県、佐賀県が、公安委員会の機能強化につい
 て大分県、宮崎県がそれぞれ発表し、各県の現状について協議が行われた。公安委員会の
 機能強化に関しては、当県の取組についても発表を求められた。
  自由討議では、警察改革の推進について各県に取り組んでいる施策についてそれぞれ
 発表し、協議が行われた。
  また、本県の「県民を振り込め詐欺被害から守る条例の効果」について質問がなされた。
  今秋の当会議は、本県が開催県となっている。

  1 各部からの報告等

(1) 熊本県公安委員会事務専決件数の報告について
 警務部から一括して平成22年4月中の公安委員会事務専決件数の報告があった。

(2) 平成22年6月議会予算関係議案の概要について
 @ 平成22年度6月補正予算
   ア 予算額   
     警察費 平成22年度現計予算額  39,194,307千円
                   6月補正額     116,283千円
                    合   計  39,310,590千円
   イ 緊急雇用創出基金事業(警察費に計上)
    ○ 道路標識保守点検業務委託事業   116,283千円
 A 繰越計算書の報告 
    ○ 警察施設整備費(単独事業)      167,509千円
       ・熊本北警察署武蔵楠交番新築工事  44,705千円
       ・玉名警察署江田駐在所新築工事    22,659千円
       ・大津警察署野々島駐在所新築工事  15,892千円
       ・八代警察署宮地駐在所新築工事    16,332千円
       ・芦北警察署天月駐在所新築工事    15,682千円
       ・玉名警察署野口宿舎新築工事     52,237千円
    ○ 新熊本駅交番整備費              7,488千円
       ・設計委託費                 6,165千円
       ・地質調査委託                1,323千円
    ○ 交通安全施設等整備費(単独事業)  105,160千円
       ・熊本駅周辺等景観整備等工事     27,817千円
       ・信号機改良等工事            77,343千円
      総合計                      280,158千円
 委員から「道路標識保守点検業務委託事業とあるが、定期的な保守点検以外にも保守点検をするということか」旨の質問がなされ、警察から「一定期間が経過したものについては定期的に保守点検又は逐次点検を実施しているが、比較的新しい標識にあっても損傷している場合もあるため、今回は新旧にかかわらず数が多い標標識等の全点検を実施するものである。」旨の説明が行われた。

(3) 留置施設からの被留置者の煙草の持ち出し禁止(試行)について
 県警は、「被留置者の処遇のより一層の適正を確保」するため、平成22年7月1日(木)から、当面3か月間の試行期間を設けて、留置施設からの被留置者の煙草の持出しを禁止することとした。
 被留置者の喫煙については、「刑事収容施設法」第187条、第195条及び「内閣府令」第5条、第8条により煙草の摂取が認められ、一般的には、運動時間に運動場において留置担当官監視の下、喫煙させている。
 しかし、捜査員が取調室において喫煙等の処遇を行った場合、その行為を「留置担当官」の業務と判断され、捜査と留置の分離に違反すると解されることから、留置施設からの煙草の持出しを禁止することとしたものである。
 被留置者の取調べ時における捜査員等の喫煙への対応については、被留置者の取調室における喫煙については出来ない、捜査員の煙草を与えて喫煙させた場合は監督対象行為に当たるなどとしている。
 平成22年10月1日から検証期間を設け、試行期間における問題点、捜査への支障等を取りまとめ、本格実施に向け検討することとし、同期間中についても、引き続き留置施設からの煙草の持出しを禁止することにしている。
 今後は、健康増進法の規定に基づき、留置施設内における喫煙の在り方についても検討することとしている。
 委員から「取調時における被留置者の禁煙に伴い、警察官の喫煙も制限されることになるのか」旨の質問がなされ、警察から「被留置者を取り調べる際に、捜査官の喫煙を制限しなければ、監督対象行為につながる可能性を否定できないため、制限していくことになる」旨の説明がなされた。

(4) 22年4月末現在の犯罪の発生状況について
 本年4月末現在の刑法犯認知件数は4,490件で、前年同期比−801件、増減率−15.1パーセントで、そのうち、重点13罪種は2,991件で、前年同期比−608件、増減率−16.9パーセントと減少している。
 特に、強盗、オートバイ盗、ひったくり、強制わいせつが減少し、自動車盗自転車盗、万引きが微増している。
 4月中は、
 ○ 「中央繁栄会連合会」との繁華街浄化協働パトロールの実施(北署)
 ○ 安全あんしんサポーターと連携した防犯講話の実施(南署)
 ○ 託麻西「もったいない隊」との協働パトロールの実施(東署)
 ○ 天草地区スクールパトロール隊の発足(天草署)
 ○ 理髪店(25店舗)による来店者に対する防犯啓発チラシの配布(上天草署)
 ○ 牛深ハイヤ祭りにおける沿岸警備協力会との合同防犯キャンペーンの実施(牛深署)
等の対策を展開した。
 委員から「認知件数が全体的に減少しているということは、ある意味では県内の治安が向上して来ていると判断して良いのか」旨の質問がなされ、警察から「数値的な視点からすれば、総じて治安が向上していると言えるのではないか。これまで実施してきた犯罪抑止の各種施策が効果をあげていると判断できる。」旨の説明がなされた。

(5) 平成22年4月末現在の犯罪検挙状況について
 本年4月末現在の刑法犯認知件数は4,490件(前年同期比−801件)で、凶悪犯をはじめ知能犯、粗暴犯、窃盗犯、風俗犯がいずれも減少した。一方、検挙件数は1,637件(前年同期比−322件)、検挙人員は1,195人(前年同期比−216人)、検挙率は36.5パーセント(前年同期比−0.5ポイント)で、重点13罪種については検挙件数、検挙率のいずれも減少している。
 検挙人員が昨年を上回っている警察署は、熊本北、宇城、八代、荒尾、山鹿、菊池、上天草、小国、高森、芦北及び牛深の11警察署である。      
 刑法犯の検挙人員のうち、地域警察官による検挙の割合は83パーセントとなっている。
 また、特別法犯については、検挙件数300件(前年同期比+41件)、検挙人員304人(前年同期比+57人)で、いずれも増加している。検挙人員では、覚せい剤取締法違反、青少年保護育成条例違反、廃棄物処理法違反で増加している。

(6) 指定暴力団員等による詐欺事件の検挙について
 大津警察署は、平成22年5月18日、詐欺容疑で熊本市居住無職40歳代男性A(指定暴力団六代目山口組系暴力団会長)、及び菊池郡内居住派遣社員30歳代男性Bを逮捕し、菊池郡内のアルバイト30歳代女性Cを任意で取調べている。
 逮捕の容疑は、被疑者らは共謀の上、平成21年11月、賃借人や連帯保証人が暴力団と一切関係がないことなどが条件となっているD不動産が管理する熊本市内のアパート1室について、真実は、暴力団であるAが入居し、同所を活動拠点とする意図があるのにこれを秘して、不動産会社担当者が、契約に関して規定されている暴力団排除条項の説明をしたにもかかわらず、C女において自らが賃借人となり、かつ1人で暮らすなどと虚偽の事実を申し向けてその旨信用させ、同月下旬、Bを連帯保証人として、同女が同室を賃貸借料総額2万数千円余で賃借する旨の賃貸借契約を締結させた上、同室の引き渡しを受けて、その賃借権を不正取得し、もって、人を欺いて財産上不法の利益を得た、というものである。
 委員から「今後もこのようなきめ細やかな捜査を展開して、検挙を行って貰いたい」旨の発言がなされた。

(7) 「暴走族取締強化月間」の実施について
 暴走行為が本格化する夏期を控え、先制的に取締りを中心とした諸対策を強化し、暴走族による各種不法事案や違法行為を敢行する旧車會による大規模走行の封圧を図る目的で、 平成22年6月1日(火)から6月30日(水)までの1か月間を、暴走族及び旧車會による不法事案の封圧を主眼とした取締りの強化、関係機関・団体等との連携による暴走族追放気運の高揚を重点として暴走族取締強化月間を実施する。

(8) 高速道路の無料化社会実験に伴う交通対策について
 6月下旬から当分の間、南九州自動車道の八代JCTと日奈久IC間の高速料金が、社会実験として無料化されることを受けて、同区間における交通量の増加による渋滞、交通事故等の発生が懸念されるところから、事故防止等を目的とした交通対策を実施する。
 ネクスコ西日本、国交省等の道路管理者の対策としては、道路等補修作業の先行実施、交通ルールに関するチラシ等の作成、発出、注意喚起のための横断幕掲出等の事前対策の他、開始後に既存の電光表示板に交通情報を随時表示、広報板による無料通行区間の情報提供、道路管理者保有の標識車による現場広報が予定されている。
 警察の対策としては、高速隊パトによる駐留監視、レッド走行等街頭活動の強化、高速隊と八代警察署及び芦北警察署との連携強化、高速隊白バイの運用体制の整備を実施する。

(9) 第37回交通機動隊安全運転競技大会の開催について
 交通機動隊員の安全運転技能の向上及び士気の高揚を図るとともに、県民とのふれあい活動により、警察活動への理解と協力を得ることを目的として今年も6月2日午後、熊本市明徳町の熊本県警察交通機動隊自動車訓練場において交通機動隊安全運転競技大会を開催する。    
 大会は、開会式において県警音楽隊を先頭に白バイ部隊による分列行進、16名の出場選手による白バイによるバランス走行、スラローム走行(傾斜走行)等の安全運転競技を行うほか、アトラクションとして、特別訓練隊員によるスラローム模範走行、音楽隊演奏、白バイによるドリル演技等を実施する。
 来賓には、熊本県公安委員会委員長、熊本県文教治安常任委員会委員長、熊本県交通安全協会会長等交通関係団体の長を予定しており、歴代隊長並びに交通機動隊周辺住民を招待することにしている。

(10) 熊本市迎町における大型トレーラ横転事故の捜査状況と交通事故防止対策について
 平成22年5月12日午前1時20分ころ、熊本市本荘の迎町交差点において、進行中の大型トレーラが左側に横転し、信号柱及びガソリンスタンド屋根部に衝突して、運転者本人が軽傷を負う事故が発生した。
 事故原因等については、捜査中である。
 同種事故の再発防止策として、道路管理者との現場合同点検(5月20日実施)、貨物輸送事業者に対する指導、県トラック協会に本件事故概要を通報するとともに、同協会を通じて九州各県トラック協会への通報を依頼を行った。
 また具体的な交通事故防止対策として、交通管理者による交通信号機の系統の見直し、道路管理者によるカラー舗装の拡充、「カーブ注意」の文字と車線内のドットラインの新設、電光掲示板(カーブ注意、速度落とせ等を表示)等を実施している。



   2 審議

(1) 熊本県公安委員会による交通規制の実施について
 大津警察署管内の住居表示整備事業に伴い、最高速度、はみ出し禁止等7種の規制について合計117区間、箇所において住居表示の表記を変更する。
 熊本北警察署管内で、横断歩行者の安全確保のため横断歩道を3箇所、菊池警察署管内で、交差点における安全確保のため一時停止、横断歩道を各1箇所を新設する。
 熊本北警察署管内で横断歩道2箇所で横断方向を増設、荒尾警察署管内で横断歩道3箇所、自転車横断帯1箇所の目標物及び地番を変更、大津警察署管内で横断歩道1箇所の目標物及び地番を変更、小国警察署管内で5区間の最高速度規制区間を統合、目標物を変更、一時停止1箇所の目標物及び地番を変更横断歩道1箇所の道路改良に伴う移設、氷川警察署管内で横断歩道1箇所で横断方向を増設する。



 第2 その他の公安委員会活動

 1 聴聞・意見の聴取
    運転免許課から運転免許の行政処分についての説明があり、委員により行政処分の
  決定がなされた。

 2 決裁等
  (1) エネルギー大臣会合に伴う福井県特別派遣について 

      警備第二課次席から、福井県におけるエネルギー大臣会合に伴う管区機動隊の
    特別派遣要請について説明が行われ、委員による決裁が行われた。

  (2) 熊本県公安委員会による交通規制の実施につい
      交通規制課次席から熊本県公安委員会による交通規制に関して説明が行われ、
    委員による決裁が行われた。

  (3) 飲食店営業の営業停止処分について
      生活環境課同補佐から、飲食店営業の営業停止処分について説明が行われ、委員
    による決裁が行われた。 

  (4) 公安委員会あて苦情処理について 
     公安委員会宛ての苦情申出について受理1件、回答2件について委員による決裁が
    行われた。

 3 報告
  (1) 迷惑防止条例改正点の概要について 
     生活環境課同補佐から、迷惑防止条例改正点の概要について報告が行われ、
    委員による質疑がなされた。

 4 事務連絡
    当面の行事予定等について事務連絡が行われた。





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